2023年3月に広島に新しい美術館である「下瀬美術館」がオープンしました。
下瀬美術館はユニークな機能があることで注目を浴びています。
そのユニークな機能とは「展示室が動く」ことです。
展示室が動くと言われてもなんのことか分からないと思うのでこの記事で説明するとともに下瀬美術館の魅力を徹底解説していこうと思います。
基本情報
<住所>
広島県大竹市晴美2丁目10-50
<営業時間>
9:30~17:00(入館は16:30まで)
<定休日>
月曜日(祝休日は開館)、年末年始、展示替え期間
<観覧料>
一般:1800円(1500)
高大生:900円(800)
中学生以下:無料
( )内は20名以上の団体、大竹市民割引
団体の場合は事前に申し込みが必要
<駐車場>
あり
下瀬美術館とは
2018年に丸井産業株式会社の創業60周年を機に構想され、2023年3月に広島県大竹市にオープンした美術館です。
代表取締役である下瀬ゆみ子さんが先代から受け継がれたコレクションを保存、公開しています。
芸術的な建物について
下瀬美術館の設計は有名な建築家の板茂氏によるもので放射状に延びるヒノキの柱でできたエントランスや可動展示室、四季折々の草花が見れるエミール・ガレの庭などありまさに建物自体が芸術的です。
また、エントランスにはカフェやショップ、周辺にはVilla(ビラ)やフレンチレストランなどあり美術館以外にも楽しめるポイントがたくさんあります。
動く展示室について
美術館はエントランス、企画展示棟、管理棟がありそこからつながるように8つの可動展示室があります。
動くのはこのカラフルな可動展示室で水盤の中に置かれており展示物や展示の仕方によって自由自在に動かすことができます。
この水盤の上に置かれていることによって動かすことができるのです。
その仕組みについて解説していきます。
①中の展示品の移動、インフラの停止
②移動する際に使用する通路(ブリッジ)の解体
③ポンプを使い水の移動、可動展示室の浮き確認
④可動室の移動
⑤可動展示室の固定
⑥ブリッジの復旧、インフラの接続
水の上に浮かせて移動させるというシンプルな方法ですが今までに無かった斬新なアイデアですね。
水盤の中に置いてあることで外から見ても映えるのでまるで展示室が美術品のようですね。
美術品について
下瀬美術館では前述したように丸井産業株式会社の代表取締役である下瀬ゆみ子さんが先代から受け継がれたコレクションが多数展示されています。
美術品にはエミール・ガレ、マイセン、岡本太郎さんの作品といった有名な方の磁器や絵画などが多数あります。
その他にも私たちが行ったときは開館記念展として「おひなさまと近代美術」ということでひな人形が飾ってありました。
美術品は撮影は可能ですがSNSに投稿するのはダメなので注意しましょう。
美術館の外にも魅力がいっぱい
美術館の外にはエミール・ガレの庭、展望テラスがあります。
エミール・ガレの庭には草木が植えてあり綺麗に整備された庭は歩いていてとても気持ちいいです。
美術品を見た後に庭に行くことでより解放感を味わうことができます。
展望テラスは展示棟から外にでてスロープを登り屋上へ行くとあります。
展望テラスからは宮島をはじめとした瀬戸内の島々を見ることができ、海風が気持ちいいです。
可動式展示室に行った後に見ることでどのようなルートになっていたか見ることができクイズのように楽しむことができます。
エミール・ガレの庭、展望テラスともに芸術的で楽しめるここでしか楽しめないものですね。
カフェで一息
鑑賞や散策の合間にカフェで一息つきましょう。
メニューはこのような感じになっています。
カフェではサンドウィッチなど軽食やデザート、コーヒー・紅茶などのカフェメニューがあります。
席も室内とテラス席があり瀬戸内海を目の前に楽しむことができます。
私たちも季節のパルフェとコーヒーをテラス席でいただきましたがとても美味しかったです。
風もあり少し寒かったのでブランケットをお借りしてゆっくりさせていただきました。
新しい施設もオープン
4月よりフレンチレストランとヴィラがオープンしています。
レストランは東京都白金台にあるフレンチレストラン「OZAWA」の小沢貴彦さんが監修されていて広島近郊でとれた食材を使った料理を瀬戸内海を見ながら食べることができます。
料理はほとんどコースメニューになっています。
ヴィラは美術館の設計もされた板茂氏によって設計されています。
「森のヴィラ」「水辺のヴィラ」に分かれており、各5棟ずつで合計10棟のテーマが異なるヴィラがあります。
森のヴィラは樹々の香り、鳥のさえずりなどまるで森の中にいるかのような空間が楽しめます。
水辺のヴィラはかすかな水の音、潮風といった海を感じることができ実際に水盤に面しています。
どのヴィラも値段はしますが今までにないような設計になっているのでとても楽しめそうです。
まとめ
下瀬美術館は設計、可動展示室やエミール・ガレの庭、展望テラスといった美術品以外のところでも芸術を楽しめるまるで施設すべてが美術品のようでした。
また併設されているレストラン、ヴィラでも非日常的な体験をすることができるのでとてもおすすめです。
今までになかった新しい美術館になっているのでぜひ皆さん行ってみてください。